(PHP 4 >= 4.0.4, PHP 5, PHP 7, PHP 8)
openssl_seal — データをシール(暗号化)する
$data
,&$sealed_data
,&$encrypted_keys
,$public_key
,$cipher_algo
,&$iv
= null
openssl_seal() は、指定された cipher_algo
を使用して
ランダムに生成された秘密鍵で data
をシール(暗号化)します。
その鍵は続いて public_key
配列内の各公開鍵で暗号化され、
それぞれ暗号化されたエンベロープキーは encrypted_keys
パラメータの
変数リファレンスに返されます。これによって、(公開鍵が利用可能なら) 複数の受信者にシールされた
データを送信できます。各受信者は、シールされたデータと受信者の公開鍵で暗号化されたエンベロープキー
の両方を受け取らなければいけません。
生成された IV (初期化ベクトル) は iv
パラメータの変数リファレンスに返されます。
data
シールするデータ。
sealed_data
シール済みのデータ。
encrypted_keys
暗号化したキーの配列。
public_key
公開鍵を含んだ OpenSSLAsymmetricKey クラスのインスタンスの配列。
cipher_algo
暗号化方式
PHP 8.0 より前のデフォルト値 ('RC4'
) は安全ではありません。
明示的にセキュアな暗号化方式を指定することを強く推奨します。
iv
data
の復号に用いられる初期化ベクトル。暗号方式が IV を要求する場合に必要です。
これは cipher_algo
で openssl_cipher_iv_length()
を呼び出すことで確認できます。
初期化ベクトルは明示的に設定できません。設定された値はランダムに生成された値で上書きされます。
成功時にシール(暗号化)されたデータの長さ、エラー時に false
を返します。成功時には、暗号化されたデータが
sealed_data
に、エンベロープキーが
encrypted_keys
に返されます。
バージョン | 説明 |
---|---|
8.0.0 |
public_key は、
OpenSSLAsymmetricKey クラスのインスタンスの配列を受け入れるようになりました。
これより前のバージョンでは、
OpenSSL key 型のリソースの配列を受け入れていました。
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8.0.0 |
cipher_algo は、オプションではなくなりました。
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8.0.0 |
iv は、nullable になりました。
|
例1 openssl_seal() の例
<?php
// $data には、暗号化されるデータが含まれていると仮定
$data = "test";
// 公開鍵を取得する
$pk1 = openssl_get_publickey("file://cert1.pem");
$pk2 = openssl_get_publickey("file://cert2.pem");
// メッセージを暗号化。$pk1 および $pk2 の所有者のみが、$sealed を
// それぞれ $ekeys[0] および $ekeys[1] で復号することが可能
if (openssl_seal($data, $sealed, $ekeys, array($pk1, $pk2), 'AES256', $iv) > 0) {
// $sealed と $iv の値を格納し、後で openssl_open で使用することもできます。
echo "success\n";
}
?>